通訳案内士は儲かるのか?

通訳案内士は儲かるのか?

インバウンド

旅行業界では、訪日する外国人の旅行を扱う分野を「インバウンド」、日本時の海外旅行を扱う分野を「アウトバウンド」と呼んでいます。インバウンドの取扱量はかつてアウトバウンドの半分以下でしたが、日本政府が2003年に「観光立国」を宣言し、2008年には観光庁を新設し、2009年には「訪問外国人3000万人プログラム」を発表してから、訪問外国人の数は年々増加し、国土交通省の発表によれば、2015年には前年比47.1%アップの1973万人という過去最高の数に達成しました。2020年の東京オリンピックに向け、訪日外国人の数はこれからも増加し続け、通訳案内士の需要も増え続けていくと思われます。

収入は千差万別

通訳案内士の仕事は専門職ですが旅行業に属するため、多くの場合、報酬は旅行業界の市場の趨勢によって決まります。また、純粋な観光ツアーか、定期観光ツアーか、企業や地方自治体が招く旅行か、個人客か、団体か、VIPかなど、仕事の性格、タイプなどにより、予算が異なることから1日の報酬額は様々です。国家試験は10カ国で行われておりますが、言語によっても報酬に違いがあります。更に、年収となれば、1年間に働く日数により大きな個人差はあります。

仕事のチャンスは誰にでも

フリーの仕事ならどんな職業にも言えることですが、通訳案内士の仕事は、会社勤めのように、一定の収入が保証されていない代わりに、年功序列も男女差別も年齢制限もないし、自由競争による自然淘汰の世界です。通訳案内士を始めて数年で既に忙しく飛び回っている人もいれば、語学力も知識も十分なのに、仕事が思うように入らない人もいます。そいう方は、語学力があってもサービス業に向いていないのかもしれません。通訳案内士の試験に受かりさえすれば誰でもすぐに仕事があり一定の収入が得られるということは決してないかもしれませんが、どんな経歴の方でもチャンスがあるのは確かです。

お金にかえられない魅力

しかし、この仕事を少しでも経験した人は、お金に代えられない楽しさ、やりがい、魅力を感じられるようです。一度安定を求めて会社勤めを経験してから通訳案内士の世界に入った人ほど、会社勤めと通訳案内士の違いを自ら体験することで、その思いを強くするそうです。通訳案内士の仕事は、毎回、訪問場所もお客様も異なるので、未知の出会いへの期待と緊張感が常にあります。この仕事をしなかったら一生行くこともないような場所を訪れることができるなど、仕事を通じて思いがけない体験や新しい発見をすることができます。また、歴史的背景を含めトータルに日本を紹介する必要に迫られいろいろ勉強するうちに、通訳案内士になる前に自分がいかに生まれ育った日本について何も知らなかったと実感させられます。今まで気にもなっていなかったことに興味を持つようになります。更に、実際に外国語を話し生きた外国語に触れることで、報酬をもらいつつ語学力をブラシュアップできます。そして、お客様から「良かった、楽しかった!」と最後にお礼を言われることの多い仕事です。

適正なガイド料金

しかし、仕事が楽しければ報酬はどんなに安くてもよいということは決してありません。仕事に誇りを持って国家資格に恥じないよう通訳案内士が日本を正しく紹介できるようにするには、他業種とのバランスや生活水準も考慮にいれ、適正な報酬額は当然維持されるべきだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です